第38回「新型栄養失調」

おはようございます🌞
今日も皆さまにとって健康で幸せな日でありますように。

本日38回目は「新型栄養失調」についてです。

新型栄養失調とは、極端に偏った食事による栄養素の不足が原因でおこる栄養障害のことです。
コロナ自粛の期間でも「栄養障害」に陥る方が増えているそうです。
見た目で体格が良くても、脂質や糖質ばかり摂っていてたんぱく質などの栄養が不足していれば、身体にとっては低栄養の状態となります。「かくれ低栄養」とも呼ばれています。

今、特に厚生労働省が最も警鐘を鳴らしているのは、20代女子の栄養障害です。若い世代の栄養不足が日本で深刻な課題となりつつあります。国の将来を担う世代に増えている「新型栄養障害」がさらに広がると子孫にまで影響することがわかってきました。

原因は、不自然なダイエット(食べない・1つの食品だけ食べる等)、間食を中心とした不規則な食生活、ファーストフードの摂取過多、日常のストレスなどといわれています。脂肪摂取量が多く、炭水化物の摂取量が少ない等でカロリーは多く足りているのに、身体を作るたんぱく質や身体の調子を整えるビタミン、ミネラルが不足しているケースが多いことです。

食べる量を必要以上に減らすと、体温は低めになり、疲れやすくなって、筋肉量が減り、活力が落ちる、集中力が低下するなどの症状が起きます。
無理なダイエットをすると月経が不順になったり、止まったりしてしまうことは、多くの研究結果でも明らかになっています。

低栄養状態の女性が母親になると、そのお子さんの食生活にまで影響が及ぶことがあるといわれています。その背景としては妊娠前の体格が痩せていることや妊娠中の体重増加の抑制が関与している可能性が高いとの報告がされているそうです。(厚生労働省のデータ)

妊娠した女性が栄養不足の状態だと、出生体重が2500g未満の低出生体重児になりやすくなり、そして低出生体重児は、2型糖尿病になるリスクが正常体重の子どもに比べて高くなるなど、生活習慣病をはじめとした病気のリスクが高まることが分かってきています。

これからの時代、若い方達にも自分で身体に必要な栄養素や食事、運動の習慣、健康の基本の知識を身に付けていただきたいと思い、正しい知識を学んで活用できる場を計画しております!

お子さんや孫さんとご家族でこの機会にぜひ話し合ってみてください🤗