第77回「免疫②」

おはようございます🌞
今日も皆さまにとって健康で幸せな日でありますように✨

本日77回目のTsunaguは昨日に引き続き「免疫」についてです。
昨日は免疫システムについてお伝えしました。人間の身体って凄いですよね。身体の中で1つ1つの働きが成り立っているから、今健康な身体でいることができています。
身体の仕組みを理解すればする程、全てのことに感謝の気持ちでいっぱいになります。

近年の研究により、私たちが持っている免疫は、代謝をすることによって成りたち、その仕組みには、多くの種類の栄養素がいろいろな形で関わっていることが分ってきています。
免疫機能の低下の原因には、極度のストレス、疲労、睡眠不足、運動不足、飲酒や喫煙、さらに病気等がありますが、中でも重要なのは栄養と食事です。

 その栄養で代表的なものがエネルギー・タンパク質欠乏症(PEM)と免疫機能との関係です。高齢者では、やせや血清アルブミン値の低下により、感染予防率が低下することが解ってきています?また、各種のビタミンは、各種の代謝を行う補酵素として働くことから、これらが欠乏すると免疫機能を営む細胞機能の低下を招くことになります。ミネラルの欠乏は、胸腺の形成不全や抗体となる「免疫グロブリン」のレベルを低下させます。

昨日お伝えしました免疫を司る「免疫グロブリン」はたんぱく質でできています。免疫力を高めるために良質なたんぱく質を摂ることが大切です。

現在、免疫機能に関係する栄養には、エネルギー、たんぱく質、n-3系脂肪酸、食物繊維、ビタミンA、ビタミンB群であるB1、B2、B6、B12、葉酸パントテン酸ナイアシン、ビオチン、さらにビタミンC、D、E、ミネラルでは、セレン、亜鉛、銅、鉄があり、善玉菌も関与します。
 つまり、多くの栄養素が総合的に作用しながら、私たちはウイルスや細菌と戦い健康を維持しています。このことから、単体の栄養素や1つの食品に依存するのではなく、栄養バランスの取れた食事をとることで、免疫に関与するすべての成分を摂取するのが、科学的な根拠に基づいた方法だということができます。
栄養バランスのとれた食事が大切なことは、当たり前のことだと思われるかもしれません。しかし、外出の規制や食糧の生産力や食品流通力の低下、さらに消費者のまとめ買い等により、特定の食品の購入や消費に偏りが生じて、栄養素のバランスがとれた物を摂りにくくなっています。
東日本大震災の時、世界中から食糧が被災地に届けられながら、現地では栄養欠乏症が発生し、糖尿病、高血圧、脂質異常症、腎臓病の患者さんは食事療法が維持できなくなっていた状況になっていたそうです。
今こそ、栄養の力を活用して、新型コロナウイルスに打ち勝つ体力を持つことが必要です✨💪