第39回「痛みを和らげるオキシトシン」

おはようございます🌞
今日も皆さま、大切なご家族の方にとって健康で幸せな
あたたかい日でありますように✨

本日39回目のテーマは「痛みを和らげるオキシトシン」についてです。
子供の頃、こけた時や身体に痛みがある時に
両親や祖父母に手でさすってもらったら落ちついたりしたことありませんか?
それは「手当て」と言われていて、手と手の触れ合いは、人との結びつきを強め、温かくいたわるような手の接触は、不安を和らげ、ストレスや痛みを軽減すると言われています。
オキシトシンとは、脳の中で分泌される神経伝達物質のひとつです。「幸せホルモン」「抱擁ホルモン」とも言われています。

最近では、脳内麻薬といわれるエンドルフィンの分泌を促し身体の痛みを改善する作用や、自律神経の働きを整えて不眠や胃腸障害を改善する作用、脳内の神経伝達物質であるセロトニンドーパミンの分泌を促す作用などがあることがわかってきています。

オキシトシンを分泌させるには、手を握る、肩に手を置く、身体に触れる、音楽を聴く、頭を撫でる、ハグをする、心をこめてありがとうを伝える等、触れ合いをやめてからも1時間程度はオキシトシンの分泌が続くそうです。

握手や手を握るだけでも瞬時に不安が抑制され、痛みが軽減され、ストレスホルモンであるコルチゾールが低下するという研究も発表されています。

アメリカの心理学者Keltner氏は、
「人間は世話をすることや思いやりの文化の上で発達してきており、触れることや触れられることには重要な意味がある。そして、その効果は計り知れない」。
 また、彼は触れるという行為が大脳を刺激して、オキシトシンやエンドルフィンが放出され、増加するという研究を紹介しています。

スウェーデンでは、医療の現場や保育所、小学校でもタッチケアが行われていて、痛みの改善・解消、こどもによる問題行動の減少などの効果が出ているそうです。
ストレスがかかったときに活発化する、脳の扁桃体を、オキシトシンが和らげます。

人間本人でなくても、抱き心地が似ているもの(抱き枕でも良い)が側にあるだけでもオキシトシンの分泌がさらに促され、幸せな気持ちになれる効果があることがわかっているそうです。

人の手には温かさがあって、手でマッサージをすると身体が楽になったり痛みがあるところに手を当てることで緩和されたりするのは脳がリラックスしている状態になるからなのですね☺️
今日も大切なご家族の方や、大切な方と触れあう時間を大切にお過ごしください🍀