第48回「腸に良い新たな菌とは?」

おはようございます🌞
今日も皆さまにとって健康で幸せな日でありますように✨
本日48回目は「腸に良い新たな菌とは?」

腸内環境を整えることは、美しさや健康の基盤となるものです。腸内環境を整えて健康な身体を手に入れる「腸活」という言葉がよく聞かれるようになってきました。
数年で、健康と腸内細菌の関連性についても研究が進んでいて、その腸内細菌の中でも「酪酸菌」が話題となり注目が高まってきています。

🔵酪酸菌(酪酸産生菌)とは、短鎖脂肪酸(脂質を構成する脂肪酸の一種)のひとつであり、私たちが摂取した食物繊維を分解し酪酸をつくります。酪酸を作り出せる腸内細菌は酪酸菌だけです。

酪酸菌が作り出す酪酸は、腸内を弱酸性にすることで、腸内にある悪玉菌が発育することを抑制し、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が住みやすい環境を作るのに役立ちます。腸内が弱酸性になることによって、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルの吸収率が上がり、ミネラル不足を補うことができると言われています。
酪酸は腸内の環境が健康な状態を維持する上で重要な役割を果たしています。

酪酸のチカラは腸の健康を保つだけにとどまりません。アレルギー疾患、インフルエンザなどの感染症、さらには糖尿病やがんとの関連が研究されていて、身体全体の健康維持に貢献している可能性があることが研究でわかってきているそうです。

2018年、米国の研究グループが老年マウスを用いて腸内細菌が作り出す酪酸の脳に対する効果を検証した研究結果を発表しました。食物繊維が豊富なエサの摂取によって腸内の酪酸菌が作り出す酪酸が増えると、脳内の免疫担当細胞であるミクログリアによる炎症が軽減されたと報告されているそうです。

🔵酪酸菌を増やすには、酪酸菌のエサになる水溶性食物繊維やオリゴ糖などの多い食事を摂ると酪酸菌が増加します。
また、適度な運動は腸の蠕動運動(ぜんどう)を活発にし、酪酸菌が過ごしやすい環境づくりにつながります。

特に単体の野菜で水溶性食物繊維が多く含まれていると言われているアロエベラの中身(ジェル)の部分にはこの酪酸菌(酪酸産生菌)がたっぷりと含まれているそうです。

他には、オリゴ糖が多く含まれている玉ねぎやバナナなど。腸内環境を整えるオリゴ糖の一日の摂取目安量は、成人で3〜5g程とされています。玉ねぎでいえば、約半分で3gほどのオリゴ糖が含まれています。

腸内環境を整えたり、脳の機能やストレス性の疾患との関連も明らかになりつつある酪酸を増やすには①水溶性食物繊維、オリゴ糖を摂ること+腸に良い善玉菌を摂る②腸の働きを良くする適度な運動を意識して毎日の生活にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか🤗